ICT施工×グループ連携で短工期・高品質を両立、2年ぶり3度目の表彰
マイスターエンジニアリンググループ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野大介)において、公園や学校など公共施設の整備や道路改修、無電柱化、橋梁補修等の土木工事事業を展開する誠和光建株式会社(本社:東京都足立区、代表取締役社長:田中 尊仁、以下「当社」)は、2025年3月に竣工した「東加平小学校全体保全計画にかかる校庭改修その他工事」において、同工事の発注元である足立区より、令和7年度の「優良工事施工業者」として表彰されました。

足立区「優良工事施工業者」表彰の概要
足立区では、区が発注する工事の施工にあたり、建築・土木工事の円滑な推進と区内業者の育成を目的に、毎年、区の定める基準に則って完成工事を評価し、特に秀でた成績を収めた業者および現場代理人を表彰しており、表彰実施は今回で46回目。今年度は、令和6年度の完成工事235件の中から19件が選ばれ、2025年7月11日に区役所で開催された褒状授与式にて、施工企業14社と現場代理人19名が表彰されました。当社がこの褒状を授与されるのは、令和元年、令和4年に続いて3度目。専務の田中嵐之が現場代理人を務めた工事としては初の受賞となります。足立区の入札においては、価格や実績、技術などを総合的に判断して落札者を決定する施工能力審査型総合評価方式が採用されており、今回、優良工事業者として表彰を受けたことにより、次回以降に区発注工事の入札に参加する際に、施工能力評価点として技術点1点が加算されるという利点を享受できます(加点は表彰後5年間有効)。
対象工事の概要と評価ポイント
東加平小学校の校庭改修は、足立区が現在進めている、区内の小中学校の校庭を人工芝に改修する事業の一環として実施された工事で、当社が施工管理者として2024年10月に着工、約6カ月の工期を経て竣工しました。今回の案件では、①工事の規模に対して工期の設定が短期であったにもかかわらず、遅延なく契約上の工期に即して完工できた(工期遵守)、②発注者である足立区や学校、利用者、地位住民など複数のステークホルダーが関わる案件において、各関係者の立場、意見や要望を汲みつつ合意形成、利害調整に努めた(対外調整)、③芝下の舗装の高さについて、設計図書・仕様書で定められた管理基準値を上回る厳格な社内基準(目標値)を設けてそれを達成したことで、より高精度な平坦性を確保した(品質へのこだわり)という3点が特に高い評価を獲得しました。特に品質へのこだわりに関しては、舗装高を自動で計測可能なブルドーザーを活用するなど、今回、協力会社と協働で当社として初めてICT施工を採用したことで高精度・高品質な工事の実現に加えて、測量にかかる時間の短縮による工期遵守という結果にもつながりました。
マイスターエンジニアリンググループの公式noteにて、本工事竣工後に現場代理人田中嵐之が施工管理を振り返り語ったインタビュー記事を公開しています。
地域に根差し、地域とともに未来をつくる。施工管理技士の采配光る、都市土木工事の舞台裏

マイスターエンジニアリンググループ 土木カンパニーによる連携支援
今回表彰を受けた工事においては、各協力会社の意向・要望を最大限に汲みながら利害調整を図り、各社の手待ち時間をなくして短い工期内に全工程を滞りなく収めることに成功した施工手法、作業員のシフト調整面での工夫が高い評価を受けました。このように難易度の高い工事にも果敢に挑戦し、成果を出せる体制を支えているのが、マイスターエンジニアリンググループの「土木カンパニー」。株式会社とだか建設(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役社長:富田俊介、以下「とだか建設」)を中心に、誠和光建を含む土木事業会社4社によって構成され、各社の技術や人財、情報などのリソースを共有・横展開しつつ、自社のみでは着手できない新たな領域への挑戦を目指してユニークな形態の協業を推進するグループで、本工事の入札に際しても、主に積算や提案などの間接業務で誠和光建の活動を支援しました。
マイスターエンジニアリンググループでは都市土木をはじめ、電気や防災機器などのライフライン、半導体製造装置や重電機器、プラントといった超重要インフラ※の改修・メンテナンス分野で高度な技術・技能を発揮している中小企業に、事業承継を通じてグループに参画していただくことで幅広い現場での技術提供体制を整える「技術連邦」経営を掲げ、グループ間の積極的な人的・技術交流を支援しています。
※超重要インフラ:政府が定義する「重要インフラ分野」14領域について、ほかで代替することが困難であり、機能が停止もしくは低下すると社会に大きな混乱を招くと見込まれることから、当社では“超重要インフラ”という名称を使用しています。当社グループ各社の技術者は現場で超重要インフラの機能維持・安定稼働に資するメンテナンス業務に従事しています。
受賞コメント:誠和光建 専務取締役 田中嵐之

私自身が現場代理人として携わった工事で初めての表彰ということもあり、このような名誉ある褒状をいただき大変うれしく思います。この度の受賞によって、今後入札に参加する際に表彰点が評価点に加算されるため、受注に向けて大きなアドバンテージを得られたという安堵感もありつつ、また5年以内に表彰に値するような案件を手掛けていかなければと意気込みを新たにしています。今回は短工期かつ高度な利害調整も必要でそれなりに苦労の多い現場でしたが、全面的にバックアップしていただいたマイスターエンジニアリンググループ・土木カンパニーのとだか建設をはじめ、各協力会社の方々に支えられて完遂できました。当社にとって最大の喜びは、お客さまや関係者の皆さまから「やはり誠和光建に任せておけば安心」「次回もぜひお願いします」というお言葉をいただくことです。この成果を継続できるよう、今後も協力各社との信頼関係を一層強固にしながら技術研鑽・品質向上に努め、誠意をもって着実に実績を積み重ねてまいります。
< 誠和光建株式会社について >

宮内庁発注の外構・改修工事の施工を事業の原点として1982年に創業以来、足立区をはじめ、東京都や官公庁から請け負う公園や学校などの公共施設を中心に、整備工事から道路補修工事、橋梁補修工事、増改築・耐震・修繕工事まで、幅広い分野で土木建設事業を展開しています。長年にわたり一貫して建築・土木を通じて街づくりに関わり、地域社会の発展に貢献する中で培った経験・技術・ノウハウを基に、近年では同じマイスターエンジニアリンググループの一員であるとだか建設と協働で都市部の無電柱化 電線共同溝工事にも注力しており、これを新たな基幹事業の1つに位置付けて実績を重ね、発注者から厚い信頼と高い評価を獲得しています。2024年3月にマイスターエンジニアリンググループに参画。
< マイスターエンジニアリンググループ >

マイスターエンジニアリンググループは、1974年の設立以来、日本のインフラ・ものづくりを支える技術サービス集団です。重電機器や都市土木等の超重要インフラの改修・メンテナンスや、半導体、自動車、産業機械など幅広い分野への設計・開発・フィールドエンジニアリングを提供しています。当社グループは、高い技術力を持つ中小企業と「技術サービス連邦」を形成し、技術者の採用と育成、キャリアアップ機会の提供、経営インフラの共通化、DX導入支援を通じて、ともに社会・経済活動の基盤であるインフラを守り、未来へと繋ぐリーダーとなることを目指しています。