カナメックス社との協働で実践教育環境を拡充　安全教育の内容充実と人財育成基盤を強化

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マイスターエンジニアリンググループ（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：平野大介）は、「技術で、社会を支える」という使命のもと、教育研修施設であるME技術センター（千葉県佐倉市）に、新たな研修用実機として半導体RCA洗浄装置を導入しました。本装置は、今年6月にグループへ参画した株式会社カナメックス製で、半導体製造工程の基礎となる洗浄プロセスを再現できることから、グループ横断で進める人財育成基盤のさらなる強化につながるものです。

マイスターエンジニアリング研修室では、本装置を活用し、半導体関連技能研修プログラムの体系化および拡充を進めてまいります。当社ではこれまで、半導体および産業用ロボット領域の安全教育・特別教育を内製化し受講者の拡大に取り組んできましたが、今回の装置導入により、より現場に近い実践的な環境および内容で安全教育や技術研修を提供できるようになります。実機を通じて、現場で求められる知識・操作手順・安全行動を確実に習得できる体制を整え、社会を支える半導体関連エンジニアの育成に一層取り組んでまいります。

半導体業界では、世界的な需要拡大と技術の高度化に伴い、エンジニア不足が構造的な課題となっています。日本においても、理工系人材の減少やベテラン世代の大量退職により技能継承が難しく、未経験者を含む多様な人財を早期に育成できる教育体制の整備が求められています。

半導体製造では、薬液・高温装置の取り扱いやクリーンルーム特有のルールなど、座学だけでは習得しにくい実践的な知識が多く、安全教育および工程理解の初期段階を実機で学ぶことが極めて重要です。こうした特性から、実際の装置を用いて研修を内製化できる環境の有無は、配属後の立ち上がりや安全確保、育成スピードに大きく影響します。今回の装置導入は、これら業界課題に対応し、半導体エンジニアの早期育成とグループ全体の技術基盤強化に向けた重要な一歩となります。 マイスターエンジニアリンググループは、製造業・インフラを支える「技術サービス連邦」として人財育成を重視しており、半導体関連エンジニアの育成も重要なテーマです。その一環として、今年6月に参画した株式会社カナメックスの技術力を活かし、ME技術センターに同社製の半導体RCA洗浄装置を導入しました。RCA洗浄は半導体製造工程の基本プロセスであり、初学者教育に適した内容であることから、本装置はグループの半導体教育基盤強化に寄与するものです。

装置導入の目的

① 実践的な教育環境の構築
半導体製造工程の“最初のステップ”であるRCA洗浄プロセスを再現することで、未経験者でも工程全体の流れや安全上の重要ポイントを理解しやすくなります。実機操作を通じ、現場で求められる基礎スキルを早期に習得することができます。

② 新卒・中途を問わない「早期戦力化」の実現
今回の導入により、半導体関連業務に従事する新卒者・中途入社者の双方に実技研修を提供できる環境が整いました。未経験者でも装置に触れながら工程理解を深めることで、配属後の立ち上がりが向上し、短期間で現場適応力を高めることが期待できます。

③ 半導体領域における安全教育の内容充実
実機を用いた研修により、現場で求められる安全行動や操作手順を確実に習得できる教育環境を整備します。安全教育の質を向上させることで、より実践的な研修体系の構築につながります。

 カナメックス社との協働による“火入れ”と技術伝承

装置の立ち上げ（火入れ）はカナメックス社のエンジニアが担当し、操作方法、安全上の注意点、洗浄プロセスの背景などについて、ME研修室の担当者へ直接レクチャーが行われました。双方の技術交流が活性化し、グループ参画企業同士が専門技術を持ち寄る「技術サービス連邦」の理念を体現する取り組みとなりました。

社会を支えるカギとなる“キーワーカーズ（KEY WORKERS）”として技術サービスを展開する当社グループにとって、現場で活躍する人財育成は最も重要なテーマの一つです。今回の取り組みは、グループの未来を担う技術者育成をさらに加速させるものであり、今後も研修コンテンツの充実・高度化を進めてまいります

　関連情報

株式会社カナメックスは、主に半導体製造装置の開発・製造と、食品パッケージング事業を展開しており、いずれの分野においても確かな技術力と実績を有しています。特に半導体分野では、大手メーカーや研究機関との長年の取引を通じて、高い評価と信頼を獲得してきました。開発力を強みとし、お客様のニーズに応じたカスタマイズ対応や、設計・組立・制御ソフト設定・試験までを一貫して自社内で行える体制を構築。これにより、高品質かつ柔軟なサービスを提供し、着実に信頼関係を築いています。

　技術で、社会を支える ～ 「技術連邦」経営を目指して ～

マイスターエンジニアリンググループは、1974年の創業以来、「技術で、社会を支える」エンジニア集団として、人々の日常、社会・経済活動を支える製造業・インフラを未来へと繋いでいくことを使命に、高い技術を持つ中小企業が集まり、協働する「技術サービス連邦」を形成しています。