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冬の鉄道を止めない ― 安全・安定輸送を支える日南田電気の技術と現場対応に高評価

JR東日本メカトロニクスより感謝状をダブル受賞

マイスターエンジニアリンググループ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野大介)において、鉄道の機械設備を含む、超重要インフラにかかる電気工事の施工・保守および電気機器の製造・販売を手がける日南田電気株式会社(本社:長野県長野市、代表取締役社長:日南田祐三、以下「当社」)はこのたび、2024年12月に竣工したJR東日本大糸線「簗場駅空気噴射式除雪装置他新設他工事」ならびに冬季の「散水融雪機械設備を管制する長野機械管制センターのオペレーション業務」という2つのプロジェクトにおいて、JR東日本メカトロ二クス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:太田朝道、以下「JREM」)様より、それぞれ社長賞、フィールドサービス本部長賞を受賞しました。

※超重要インフラ:政府が定義する「重要インフラ分野」14領域について、ほかで代替することが困難であり、機能が停止もしくは低下すると社会に大きな混乱を招くと見込まれることから、当社では“超重要インフラ”という名称を使用しています。当社グループ各社の技術者は現場で超重要インフラの機能維持・安定稼働に資するメンテナンス業務に従事しています。

鉄道は人々の移動を支える、日常生活にとって不可欠な交通インフラ。その安全性を確保しているのは、各種鉄道関連設備と、それらのオペレーションを担う技術者たちです。JREMでは毎年、安全・安定輸送のレベルアップや利用者事故・労働災害の防止を目的に、「JREM安全シンポジウム」を開催しています。ここでは、JREMの協力会社や鉄道関連有識者らが一堂に会し、安全輸送に関する議論を通して知見を共有するほか、前年度の安全に対する取り組みが特に顕著であった協力会社を表彰する場にもなっています。当社は、2017年にもJR軽井沢駅のホーム可動柵新設工事における事故防止の取り組みが評価されて本感謝状を授与されており、今回が2度目の受賞となりました。

社長賞対象プロジェクトの概要

鉄道の融雪装置には、線路ポイント部に熱風を当てるものや熱湯をかけて雪を解かすものなど、さまざまなタイプがあり、今回社長賞を受賞したプロジェクトにおいては、高圧で空気をポイント部に当てて雪塊を取り除く空気噴射式除雪装置の設置作業を請け負いました。同装置はポイント不転換への対策として使用され、積雪時の凍結による電車の運行停止を防ぐ役割を担います。表彰に際しては、「部材納期が長期化する中も、JREMと協力して工程・保安体制を見直しながら無事故で完遂した」点が評価されました。当社では電気工事を含む鉄道関連装置の施工・設備保全を得意としており、本件に限らず日頃から同様の機械設備関連業務を担い、運用のフォローに努める中で、委託元であるJREM長野支店様との強固な信頼関係を構築しています。

フィールドサービス本部長賞対象プロジェクトの概要

本部長賞においては、北陸新幹線の安定輸送必要な「散水消雪機械設備を管制する長野機械管制センターのオペレーション業務」を遂行するため、当社から2名を出向させて協力にあたり、通常業務以外で追加の業務・人手が必要となる冬季の鉄道運行体制の確保に貢献したとして表彰を受けました。慢性的な技術者不足の状況下でも、24時間体制での新幹線の消雪設備の監視は安全・安定運行を維持するうえで不可欠な業務であり、冬季の担い手確保が喫緊の課題となっています。昨季も、JREMが抱える工事案件をすべて滞りなく遂行するには、当該業務を担う追加要員の投入が必要な状況でした。当社では、出向要請があれば協力会社として積極的に応じる体制を維持することで、JR東日本のグループ会社および関係各社が一体となって鉄道の安定稼働を支える取り組みの一翼を担っています。


降積雪地域において冬場の鉄道の除雪・融雪対策は、線路の凍結や分岐器の不転換などによる走行トラブルや運転事故を未然に防ぎ、安全輸送を確保するために欠かせない作業。作業自体は専用の除雪車両や融雪装置などが行うにしても、設置工事や施工管理・運用などは人の手に頼らざるを得ません。マイスターエンジニアリンググループでは、日南田電気が携わる鉄道関連の設備工事・保全をはじめ、重電機器や半導体製造装置、都市土木、防災機器といったインフラの改修・メンテナンスを中心に、AIやロボットなどの技術を活用した自動化が及ばない領域で、人間の知識やスキル、豊富な経験を基盤とした高度な技術サービスを幅広く提供しています。今回、表彰の対象となったプロジェクトが、いずれも鉄道の安定稼働を守るという命題のもと、JREMと日南田電気との緊密なパートナーシップのうえに成し遂げられたものであるのと同様、当社グループにおいても高度な技術力・技能を備えた中小企業が共創する「技術サービス連邦」の枠組みのもと、協調・協働しながら社会が“当たり前に動く前提”であるインフラを支える取り組みを推進しています。

 受賞コメント:日南田電気 代表取締役社長 日南田祐三

今回のダブル受賞について、当社の事業活動や現場での社員の奮闘が評価されたものと、大変うれしく受け止めています。ただ、努力が結実した喜びを噛みしめる一方で、それ以上に今後もこのような取り組みを継続していかなければならないと気を引き締めているところです。簗場駅の空気噴射式除雪装置の新設工事は比較的夜間の作業が多かったうえに、工期が3カ月を超える長期のプロジェクトでした。列車の運行がない夜間の限られた時間帯での作業であり、かつ元請けからのさまざまな要求への対応が求められるなど、調整力と柔軟性が問われる厳しい現場でしたが、各方面と上手くコミュニケーションを図りながら完遂しました。JREMでは、「安全第一」を業務遂行における最優先事項に掲げており、当社でもその姿勢に従って常に安全を意識しながら業務にあたるとともに、お客様のフォローに努めています。今後、その体制を継承していくためにも、社内教育の一層の強化を図りながら、お客様、そして社会の役に立つ事業の運営に邁進してまいります。

関連情報

< 日南田電気株式会社 >

長野市に本社を構える創業1916年の企業で、1945年の電気部門開設以来、電気工事および電気機器開発分野で多様な製品・サービスを展開しています。特に、旧国鉄時代よりJR東日本グループを中心とした鉄道顧客との豊富な取引実績を持ち、鉄道の維持管理に不可欠な工事に加え、高度な技術力を備えた開発パートナーとして、電気機器の共同開発・製造において顧客の幅広いニーズに対応しています。本社敷地内に工場を有し、鉄道関連事業のほか、半導体装置向け制御盤の製造も手掛けています。

URL: http://hinata-e.com/

< マイスターエンジニアリンググループ >    

マイスターエンジニアリンググループは、1974年の設立以来、日本のインフラ・ものづくりを支える技術サービス集団です。重電機器や都市土木等の超重要インフラの改修・メンテナンスや、半導体、自動車、産業機械など幅広い分野への設計・開発・フィールドエンジニアリングを提供しています。当社グループは、高い技術力を持つ中小企業と「技術サービス連邦」を形成し、技術者の採用と育成、キャリアアップ機会の提供、経営インフラの共通化、DX導入支援を通じて、ともに社会・経済活動の基盤であるインフラを守り、未来へと繋ぐリーダーとなることを目指しています。

この記事に関するお問い合わせ

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