アセットマネジメントサービス『EMLink』に搭載したAI機能でメンテナンスDXを促進
マイスターエンジニアリンググループ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野大介、以下「当社」)において、プラントや工場の設備管理DXに特化したシステムの開発・販売を手掛ける株式会社設備保全総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:相原 章吾、取締役COO:上野 将平、以下「EML」)は、設備管理業務における「生成AI技術」の活用法を紹介する製造業・インフラ事業者向けのウェビナーを2025年5月30日(金)に開催いたしました。

「製造業・インフラ事業者向け設備管理×生成AI活用の最前線」と題した今回のウェビナーでは、製造業・インフラ事業者の皆さまに向けて、昨今、進化の著しい「生成AI技術」を設備管理業務においてどのように活用し、効率化・高度化を実現するかについて、具体的な活用事例を交えて解説しました。また、実際のユースケースをより具体的にイメージしていただけるよう、複数の共催企業様による多彩な設備管理ソリューションのご紹介と併せて、EMLが提供する設備管理アセットマネジメント・クラウドサービス『EMLink』の新機能「EMLink Intelligence:AIエージェント機能」のデモンストレーションも行いました。
ウェビナー開催の背景
近年、情報化社会における不可欠なツールとしてさまざまな分野に広く浸透し、急速な進化を遂げている生成AI技術は、工場・プラントの保全・設備管理業務においても、その有効活用法をめぐり注目が集まっています。背景には、設備情報や保全記録が蓄積され続ける一方で、現場の人手不足は深刻化しており、膨大なデータの中から任意の情報を抽出し、次に必要なメンテナンス業務を必要なタイミングで実施するための十分なリソースが将来的に確保できなくなることへの懸念と切迫感があります。
特に、個々の設備の状態監視から点検スケジュールの管理、報告書の作成、それに基づく保全・設備投資計画の策定まで、多岐にわたる間接業務により作業員が担う負荷は膨大で、労力削減も課題として挙がっています。そのため、従来の手作業による管理業務をデジタル化し、かつ生成AI技術を用いて直感的な操作で欲しい情報に素早くアクセスできるようワークフローを整備して工数削減および効率化を図る設備管理DXへの期待、需要が飛躍的に高まっています。
この潮流の中で、EMLは設備運用最適化、アセットマネジメントを実現するためのソリューション開発を担う立場で、今回の「生成AIx設備管理保全」をテーマにしたウェビナーを実施いたしました。当日は、生成AI技術の急伸が設備保全分野にもたらすインパクトや最新の動向、活用事例、将来性といった最前線の情報を、自社および協賛会社の皆さまによる最新の設備管理向け製品・ソリューションを交えて幅広くご紹介。大手製造業に従事する技術者の方々を中心に、100名を超える皆さまにご参加いただき、非常に高い関心をお寄せいただきました。
EMLink / EMLink Intelligenceについて
『EMLink』は、工場・プラント保全に特化したクラウド型アセットマネジメントサービスです。設備保全に関するあらゆるデータをシームレスに蓄積、クラウド上で一元管理し、更新・保全・購買計画や各種KPI指標などの経営データと連携させて可視化・分析することで、お客さまの施設管理における業務効率化、コスト削減ならびに生産設備へのベストな投資意思決定といったアセットパフォーマンスマネジメントを強力にサポートします。現在、開発を進めている新機能の「EMLink Intelligence」では、生成AI技術を活用することで、自然言語による対話に応じたデータの直感的な抽出・分析が可能となり、これによって報告書の自動作成や各設備の状態を加味したコスト効率化提案、個別業務を理解した上でのワークフローの自動化など、さらなるパフォーマンスの向上・品質強化を目指します。

インフラメンテナンス × AI ―マイスターエンジニアリンググループの取り組み―
日本の基幹産業である製造業や日常生活に欠かせない産業・社会インフラのメンテナンスを中心に、技術サービスのプラットフォームを展開するマイスターエンジニアリンググループでは、深刻な技術者・労働力不足に直面しているこれら業界の「働き方改革」を促進するため、業務のデジタル化を基盤としたさまざまな施策を手掛けており、施設・設備の各種点検や管理業務におけるDXの推進もその1つです。「EMLink Intelligence」は、EMLの独自開発によるアセットマネジメントシステムに日進月歩の生成AI技術を取り入れ、その機能を継続的に発展させていくことで設備保全パフォーマンスの最大化を目指すものであり、当社が掲げる「メンテナンスDX」を加速させる重要な構成要素です。
当社では、メンテナンス分野で長年にわたり蓄積してきた豊富な実務経験やノウハウを活かし、工場・プラントをはじめとした製造業・インフラ事業者の皆さまの現場課題に寄り添いながら、その解決に挑み、より一層の成果・生産性向上を目指すグループ各社の取り組みを今後も引き続き支援してまいります。
EMLでは、製造業・インフラ操業に携わる事業者の方々を対象に設備保全技術に関わる有益な情報をお届けするウェビナーを定期的に開催しています。今後も、今回取り上げた生成AI技術に関するアップデート情報をはじめ、多彩なテーマでの実施を予定しておりますので、引き続きEMLの活動および『EMLink』の進化にぜひご注目ください。
関連情報
< 株式会社設備保全総合研究所 >

株式会社設備保全総合研究所は、工場・プラントの設備管理DXを専門とするメンテナンス・テック企業です。「社会・産業インフラを黒子として支える」というミッションのもと、アセットマネジメントシステム『EMLink』の開発・販売、設備メンテナンスにおける技術変革支援、コンサルティングサービスを提供。メンテナンス分野における統合管理システムの社会実装を通して、あらゆる非効率を解消する産業DXの推進を目指しています。
URL: https://em-labo.co.jp/
< マイスターエンジニアリンググループ >

マイスターエンジニアリンググループは、1974年の設立以来、日本のインフラ・ものづくりを支え続けている技術サービス集団です。重電機器や都市土木等の超重要インフラの改修・メンテナンスや、半導体、自動車、産業機械など多様な分野への設計・開発・フィールドエンジニアリングを提供しています。高い技術力を持つ中小企業と「技術サービス連邦」を形成し、技術者の採用と育成、キャリアアップ機会の提供、経営インフラの共通化、DX導入支援を通じて、ともに社会・経済活動の基盤であるインフラを守り、未来へと繋ぐリーダーとなることを目指しています。
特にDX分野では、デジタルツール・AIを活用し、現場の知見と先端技術を融合することで、設備の保守・管理の効率化や予知保全を実現し、業務の高度化と生産性向上を推進しています。今後もDXを通じた持続可能な社会インフラの構築を目指し、技術革新と人材育成の両面から価値提供を強化していきます。