新規研修企画が進行中。国内半導体事業の展望と更なる拡大を見据え、育成支援体制を構築。




マイスターエンジニアリンググループ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野大介、以下「当社」)は、長年にわたりパートナー関係を築いてきた日新イオン機器株式会社との連携による共創の取り組みの一環として、事業拡大と次世代の半導体技術者育成を目的に、当社の人財育成拠点であるME技術センターへ、同社製イオン注入装置「EXCEED2300」の搬送部を研修用設備として導入いたしました。
当社は1984年より、半導体製造装置のフィールドエンジニアリング業務を担い、装置メーカー各社と連携しながら、半導体業界の発展を支えてまいりました。今後は、本装置を活用した新たな研修プログラムを立ち上げ、半導体分野に精通し、高度なスキルを備えた技術者の育成体制をさらに強化してまいります。
ME技術センターには、その他のメーカー製装置も順次導入されており、各パートナー企業との連携のもと、業界を支える技術者育成基盤の構築を進めています。今後も、お客様にとって「信頼され、選ばれ続けるパートナー」であり続けるとともに、技術の進化とお客様の事業成長を力強く支えてまいります。
背景:国内半導体需要の急拡大と人財確保・育成の取り組み
日本国内における半導体需要は、AI・IoT・自動運転技術の進展やデータセンターの拡大を背景に、近年急速に高まっています。これに伴い、国内の半導体生産能力も、生産基盤の整備やサプライチェーンの強化により着実に向上しています。
一方で、急速な技術革新と市場の拡大により、高度な専門知識を持つ技術者の不足が深刻な課題となっています。こうした状況に対応するため、政府や企業は人材育成プログラムの拡充や国際的な人材交流の促進など、さまざまな対策を講じています。これらの取り組みにより、日本の半導体産業の競争力強化と持続的成長が期待されています。
当社としても、拡大を続ける半導体市場において技術パートナーとして活躍できる人財の育成を目指し、各社との共創を積極的に推進しています。



メカトロニクス事業 関係者コメント
未来に向けた人財育成で、半導体産業の成長を支える
株式会社マイスターエンジニアリング 取締役 メカトロ事業部長 福冨 弘敦

半導体業界は、現代社会の基盤を支える極めて重要な産業です。当社がこの分野で果たすべき役割は、単なる装置対応にとどまらず、未来の社会インフラを支える「技術者の力」を創出・供給していくことにあります。今後さらに加速する半導体需要に対して、私たちは人財育成の強化を軸とした戦略的な取り組みを進めてまいります。今回、日新イオン機器株式会社との連携をさらに深め、実機を用いた教育環境を整備することで、即戦力となる技術者を着実に輩出していきます。当社グループが、技術によって日本の産業と社会を支える存在であり続けるためにも、半導体事業を成長の柱の一つとして、今後さらなる拡大に注力してまいります。
信頼のパートナーシップから生まれた実践教育環境
株式会社マイスターエンジニアリング メカトロ事業部 FE部 部長 谷口 武久

本件は、長年にわたり技術パートナーとして協業を重ねてきた日新イオン機器株式会社との信頼関係のもと、実現に至ったものです。現場では慢性的な人手不足を日々実感しており、これまで先頭に立って事業を支えてこられた先輩方が、今なお現役で活躍されている中、装置の導入とともに、将来を見据えた研修プログラムの構築と人財育成に取り組めることは、非常に意義深いものと感じています。今回導入した装置は全工程の一部、約1/5の構成ではありますが、多数の部品から成り立っており、多様な研修プログラムの設計が可能です。従来、現場における教育は作業工程や時間的制約の影響で、十分な内容を実施できない場面も少なくありませんでした。しかし、ME技術センターへの装置導入により、体系的かつ実践的な研修プログラムの整備が可能となり、将来の半導体業界を支える人財育成体制の強化に大きく貢献できると考えています。
本取り組みは、当部署における重点施策の一つとして、今後も継続的に推進してまいります。



関連資料
< 日新イオン機器株式会社 >

日新イオン機器株式会社は、半導体およびフラットパネルディスプレイ(FPD)製造向けのイオン注入装置を開発・製造する専門メーカーです。1973年の事業開始以来、特にFPD向け装置では世界シェア100%を誇り、スマートフォンやタブレットに使用される高精細ディスプレイの製造において欠かせない存在となっています。 生産プロセスの中核を担う装置メーカーとして、国内外で確固たる地位を築いており、独自のイオンビームおよびプラズマ技術を強みに、半導体・ディスプレイ分野の発展に継続的に貢献しています。高い技術力とグローバルな展開力を背景に、今後はさらに多様な産業領域での活躍が期待されています。
< 株式会社マイスターエンジニアリング メカトロ事業部 >
当社メカトロ事業部は、「技術パートナー事業」と「ファクトリーオートメーション事業」の2本柱を通じて、日本の製造業を幅広い技術力で支えています。「技術パートナー事業」では、半導体、重電機器、産業プラント、医療、自動車関連など多様な業界に向けて、フィールドエンジニアリング、機械・電気設計、生産技術エンジニアリング、組み込みソフトウェア開発などを提供。各種メーカー企業にとって信頼される技術パートナーとして、現場に密着した高品質なサービスを展開しています。 「ファクトリーオートメーション事業」では、主に食品業界を中心に、画像検査技術をコアとした自動化ソリューションを提供。高度な画像認識技術とAI活用力を強みに、検査装置の設計・製作から据付、メンテナンスまでをオーダーメイドで対応し、お客様の生産性向上と品質管理を支援しています。
< ME技術センターのご紹介 >

マイスターエンジニアリンググループでは、人財育成の拠点として、千葉県佐倉市の「ちばリサーチパーク」内にME技術センターを設置しています。研修講義室や宿泊施設を備えるほか、大手メーカー製の半導体製造装置(イオン注入装置)やPCS(パワーコンディショナ)、プラントデモ機などを導入し、グループ各社の研修ニーズに応じた環境を整備しています。 これらの設備を活用することで、実践的かつ高度な研修プログラムの構築が可能となり、次世代の半導体および重電関連他、広く社会を支える技術者の育成を目的とした独自プログラムにも展開しています。
ME技術センターは自社グループの人財育成にとどまらず、業界の枠を超えて産官学が連携し、人財育成を共に推進できる「オープンプラットフォーム」としての機能拡張も進めています。

< マイスターエンジニアリンググループについて >

イキイキと働く未来に向けた、共創型「人財育成オープンプラットフォーム」運営を目指して。
少子高齢化による生産年齢人口の減少が確実に進む中、重電機器や都市土木・防災設備などのインフラ、半導体・自動車をはじめとする産業技術における「社会が成立するための前提条件」の安定稼働と進化を支えるエンジニアの育成は、重要な課題です。マイスターエンジニアリンググループは、業界の垣根を越えて、産官学が協働して人財育成を推進できるよう、エンジニアの採用・教育と、培った技術を発揮し成長する機会の拡大・提供に積極的に取組んでまいります。